米沢富美子さん という女性物理学者をご存じですか？
私の場合、高校生の頃、物理で2点（50点満点中）をとったことがあるくらい
超文系だったので...
全く存じ上げていなかったのですが…
富美子さんのごく一部をご紹介すると…
・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
・世界的にも有名な女性物理学者
・女性で初めての日本物理学会会長に就任
・数々の賞を受賞する
・３人の娘を育てながら研究を続ける（夫は家事も育児も一切ノータッチ）
・２０代 初めての妊娠で胎盤がガン細胞化し、４回の手術を受ける
・３０代 子宮筋腫で子宮全摘出
・４０代 乳がんにより両方の乳房の全摘出
・最愛の夫に先立たれる
・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
超一流の経歴に、住む世界が違う…
なんて思わずに、是非著書「二人で紡いだ物語」を読んでみていただきたい。
めっちゃ いいんで。
パワフルでエネルギーが湧いてくるのとともに
泣けます！（我が家は私も主人も泣きました！）
富美子さんは、私たちの母親の世代にもかかわらず
若い頃から世界中を飛び回り、華やかに活躍されていますが
その行動力のスケールと同じくらいに
立ちはだかる数々の問題のスケールも大きい。
が、
大胆な行動力と前向きな思考で
パワフルに突っ走り、乗り越えていく。
そこには、悲壮感のカケラもない。気持ちいいくらいに！
しかも
「ありえないでしょう。そんな方法…」と言いたくなるくらい
時に、無茶苦茶と思えるような方法で。
でも、次第に…
「あり得るかも…」と思えてくるから不思議。
自分の中で「無理」って思っているほとんどのことが
自分が「できる」って思った途端に
可能なことに変わるのかもしれませんね。
そんな風に思えてきますよ。
育児と家事と仕事の両立なんて、できるかしら…と考えるのではなく
育児と家事と仕事をどうすれば両立できるか を考える。
本を読んでいると
「もしかすると、私の悩みなんて 大したことじゃないかも…」
そう思えてくる。
富美子さんが、待ったなしの育児と家事、仕事に加え、二人目を妊娠
体調まで崩し、疲れ切っていたある日
全く家事も育児も手伝わない旦那さんに
「君の勉強している姿を最近見なくなった。怠けているのじゃないか。」
「京大の助手になったくらいで慢心しいてたら、後は伸びないよ。」
なぁ〜んて、女なら誰もが（私なら確実に）「カッチ〜ン！！」ときそうな台詞を言われる。
それでも、
私が選らんだ人生だ。
私の最初の覚悟は、これしきの状況で崩れる程度のものではなかった、と。
今まで以上の集中力で仕事をこなし、後に出世作となる論文を完成させる
そして、「夫の言葉があったからこそ」と本気で感謝したりなんかする。
もちろん、ご主人もこの時代の方にしては珍しく
妻の社会進出を心から応援し、妻の成功を心から喜べる
素晴らしい方だなぁと思いますが…
どれだけの人が、自分が一杯一杯の状況で
こんなに素直に人の言葉を受け入れることができるだろうか。
言葉や物事の受け止め方がプラス思考で素直。
ひねくって考えたりしない。
この人を通すと、どんな言葉もどんな出来事も
前向きに変わる。
何があっても。
キャリアだとか経歴なんて関係なく
その思考、その生き方に感動します。
爽快な富美子さんの生き様に加え
夫婦で世界を旅したお話などもあり、楽しく読めますよ。
ぜひ本を読んでみてくださいね〜。
