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教える人・伝える人・導く人
諦めるのではなく、そこから何を学び、どう生かしていくのかが大切だ。
輝く女性の生き方図鑑 Vol.49
40代 カービング教室代表 1児の母



今日は、フルーツ、ベジタブル、ソープのカービング教室を多数運営する
MOSカービングクラブ代表 栄田しのぶさんのご紹介。
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結婚後も、ずっと続けられるような仕事をしたいなぁと思っていたしのぶさん。
アパレル会社で営業の仕事をしている間も、
何か人とは違うことをしなくてはダメだと思い
人とは違う語学をとタイ語を勉強していた。
当時、ちょうどタイの景気が良かったこともあり
27歳で会社を退職し、タイへ語学を学ぶため留学する。 旅行で訪れた時には、タイは"微笑みの国"と言われていたし
とても居心地の良い国だったが
実際に現地で暮らし、現地で働いてみると
タイ語は勉強していたものの、コミュニケーションも取れないし
ほほ笑みどころではない。
あらかじめ、日本で和食割烹のお店のマネージングの仕事を探してタイへ渡ったものの
コミュニケーションが取れない中での、タイ人スタッフへの指導は、とても厳しい。
初めの1年はとにかく言葉で苦労し、苦しい時期だった。
タイへ渡った目的は、語学を学ぶこと。
語学を生かして、いずれ仕事をしたいなと思っていたが
2年がたち、会話はできるようになったものの
文字を理解するのは、とても難しい。
タイ語を仕事にしていくのは、厳しいなと感じるようになっていた。



逆に、語学を学ばなければ...という思い込みを手放したら
今まで見えていなかったタイの文化が目に入ってくるようになった。

そして、野菜やフルーツに美しい彫刻を施すタイの文化の1つ「カービング」に出会う。
手先は器用でないし、自分には向いていないのでは...とも思ったが
とにかく1回やってみようと入門する。
これがダメなら日本に帰るつもりでいた。



教室の雰囲気はとても居心地がよく、先生も優しく
カービングは自分が思っていた以上に楽しかった。
野菜や果物など、身近にあるもので彫刻ができるのが親しみやすいし
こんな私でも、人から「すごい」と言ってもらえるものができる...
そう思うと嬉しかった。
タイ語を日本へ持ち帰るより、文化を持ち帰る方が馴染みやすいのでは...
そう思い、集中してカービングを学ぶことにする。
こうして3年間の留学を終え、カービングの文化と技術を手に帰国する。



帰国後は、すぐにでも日本で広めたい!と勢いづいて帰ってきたが
日本では全く知名度がなく
カルチャーセンター、タイレストラン、各種イベント、料理教室...
思いつくありとあらゆるところへ営業に出かけたものの、ことごとく断られる。
唯一決まったカルチャーセンターでも、人が集まらない。続かない...。
自宅での教室と1つのカルチャースクールで教えていたが
生徒さんは3人とか1人とか...。
1人でも来てもらえたら...と続けていたが
結婚・出産と続いたこともあり、一時教室を閉じた。
カービングは、日本でも楽しんでもらえると思っていたが
これは、私の勝手な思い上がりで、みんな楽しくないんだ。。。
続けるのは厳しいかも...と諦めかけていた。



しかし、結婚・出産を機にお休みし、しばらくすると...
「先生、いつになったら再開するのですか?」と
何人かの生徒さんが声をかけてくれた。
「待っていてくれる人がいる。これはやらなければ!」
再度挑戦してみようと決心する。



もう一度、いちからカルチャースクールにアタックしてみる。
今回は、自分でも体験講座などを企画し、もっと人を集める工夫をしたい。
続けてもらえるようなカリキュラムを作り
楽しんでもらえるよう工夫していきたいと思っていた。
そんな熱い想いを伝えると、
興味を持ち、受け入れてくれたカルチャースクールが1つだけあった。
社長自ら話を聞いてくださり、応援してくださり、アドバイスまでいただいた。
自分の中に火がついた。
受け身だった以前の自分を反省し
自ら積極的に工夫し、より楽しんでもらえる教室、
より興味をもってもらえる教室へと改善していった。

カービングの楽しさを伝える工夫と努力を繰り返した。



気がつけば、テレビや雑誌、新聞などでも取り上げてもらうことが増え
他のカルチャースクールからも多数オファーを受けるようになる。
初めの頃からの生徒さんは、今では指導者になっている人もいる。
1クールだけのつもりで入ってきたのに、
楽しくてず~っと続けてくれる生徒さんも増えた。
現在は、教室での指導とともに、
年に何度かはイベントなどのお仕事もしている。
カービングの普及とともに、個々で活動しているカービング教室をサポートできればと
カービング協会も立ち上げた。



今の自分があるのはタイのおかげ、恩返しをしたいという想いから
収益金の一部をタイのジニーホクト奨学金に毎年寄付もしている。
タイの素晴らしい文化とともに
「タイの東北地方には、まだまだ貧しい生活を強いられている子どもたちがいる」
そんな現状も伝えていきたい。
上手くいかない時期を乗り越え
しのぶさんの視野は、自分自身から、もっと広い所に向けられるている。


紆余曲折ありながらも、諦めずに続けてきたしのぶさん。
自己満足ではなく、「どうすれば楽しんでもらえるか...」
そんな発想を持つようになってから
しのぶさんの成功へのスピードは加速されたように思う。
上手くいかないとき、諦めるのではなく
そこから何を学び、どう生かしていくのかが大切だ。

やめるか、続けるか... の選択ではなく
どうすれば上手くいくかを考える!


上手くいかないときは、しのぶさんのことを思い出そう。



しのぶさぁ~ん、素敵なお話をありがと~~~~!!


しのぶさんの作品
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詳しくは、しのぶさんのホームページをご覧ください⇒






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